2023 GW 立山テント泊BC ②
初日から一夜明けて5月1日土曜日の朝です。
使用した寝具はmont-bell「ダウンハガー800 #1」+SOL「エスケープヴィヴィPro」と
マットはTHERMARESTのZライトソル(R値2)+
SEA TO SUMMITイーサーライトXT インサレーティッドマット(R値3.2)でした。
合計R値は5.2となり厳冬期でも問題なく使えるスペックで
実際寒くて目が覚めることは無かったです。
寒さは感じなかったもののヴィヴィとシュラフの間が
結露、凍結して霜がついていたり、濡れたりしていたので
2日目の夜はヴィヴィを使うのをやめようと思いました。
6時30分頃で-5°の朝。指にヴィヴィとシュラフについた霜がついています。
天気は快晴。ですが雷鳥荘方向から滑ってくる人の足元から
無慈悲なガリガリ音がテント場に響いておりました。カチカチ山です。
日射は十分なので緩むのを待ちながら準備をし、7時30分頃出発しました。
朝食は山の友、無印のバウムシリーズ、1本350kcal~400kcal。
朝に火を使うのが面倒なのでこういうものばかり食べてしまいます。
絶対に平地で日常的に食べてはいけません。デブ一直線。
標高2270m付近からスタートして標高2760mの剱御前小舎を目指します。このルートは見えている斜面を登っていくだけ且つ過去に何度も経験があるので気が楽です。
8時17分、標高2400m付近。やっぱりこの景色は何回見ても飽きません。
この後ちょこちょこと休みながら登っていきますが、
慢心して「まだ行けるもう少しこのまま登れる」とシールのまま登っていき、
斜度が結構キツイ場面でそれ以上登れなくなり、滑落に怯えながら
シートラの準備をする羽目になり、反省しました。
ザックを下ろしてアイゼンの準備ができる一息付けるなだらかな場所まで
karakoramビンディング+クトーのスタイルでまぁまぁ登れたのは面白かったです。
その場合はハイバックは前方向に倒したほうが良さそうでした。前爪欲しかったです。
アイゼンに履き替えてザックを背負い直す際にショルダーストラップが
手首に引っかかりApple Watchのストラップが切れて吹っ飛んでいきました。
中華製の安いパチモノストラップを使っていたのが災いとなりました。
その時は何かが自分の身から離れたのは認識できましたが、
それがApple Watchだと識別できるまでラグがあり全く対応できませんでした。
幸い雪がザブっていたので落ちた先でうまく止まったのですが、
そのまま滑り落ちていったとしたら・・・
10時29分、標高2700mの稜線付近。テント場が米粒ぐらいに見えています。
今回も生の実感を得るリッジ。
幅はそこそこあるのでナイフリッジには程遠いですが、
剱岳側に落ちればただではすまないという緊張感はあります。
カップルの登山者はアンザイレンしていました。それもありでしょう。
剱御前小舎の前で少し休憩をしてからモードチェンジをして雷鳥坂方向へドロップ。
アイゼンない、スノーシューない、シールない状態で
板を履くまでの瞬間が一番緊張します。転けたら終わり、板を流したら終わり。
少雪のシーズンではありましたが、むしろ乾いた地面がしっかり出ていて
ドロップポイントまで歩きやすくて良かったです。
ドロップしてからは真砂岳方向の斜面に寄っていきましたが
雪はよく走り、ほどよく緩んでいてかなり良かったです。
リザルト。3時間以上かけて500m登ってわずか4分で降りてきてる。刹那の遊び。
11時50分、テントに到着。疲労感と達成感を感じながら
自分の滑った斜面を下から眺めるのがBCの醍醐味ですね。
12時56分。
昼ごはんを食べてちょっと休憩してからまた別の斜面に行こうと思っていましたが
さっきまでの快晴が嘘のように一気に雲が出てきました。
立山、まぁまぁの勢いで霰(あられ)が降ってきて時折カミナリが鳴る pic.twitter.com/ijPqGXkLbn
— DIG (@dig0703) 2023年5月1日
その後夜まで天候が回復することはなく、強い風、雷、アラレが吹き付けました。
18時30分頃。
少し風が収まったので他の人もテントの状態確認やトイレ、水汲み等に出ています。
山の上は全く見えません。ヒュッテの日帰り入浴の受付時間は終わってしまいました。
やることもないので早々に夕飯です。写真は無いですが献立は初日同様パスタです。
和えるだけソースを利用して、それは手軽で良かったのですが、
麺の湯で加減が中々難しかったです。やはり高地。
こちらはアイリスオーヤマのフリーズドライオニオングラタンスープ
https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=H579630
美味しかったですが、食器がメスティンしかないので
加熱後は熱すぎて口をつけられないため、雪に押し付けて冷ましています。。
午後は嵐のため何もできずにDAY2が終了しました。