2020年9月北アルプス登山③
ここまでの
9月28日(月)
前日は19時ぐらいに寝袋に入り、寝たり少し起きたりを繰り返したりして
早朝5時半ぐらい、周囲が活気づいており自分もテントから出ると
丁度朝日が昇る時間だった。こうやって赤くなるのをモルゲンロートって呼ぶ。
日本人はドイツ語が好き。
赤いことは赤いけど思ったより赤くは無い。
待っていたらもっと赤くなるかとも思ったけど変わらなかった。
朝食は簡単にこれ。調理せずに美味しく450kcalが摂取できるのって神やん?
朝ごはんを食べて涸沢ヒュッテでヘルメットを借りて
(転落時の怪我予防というよりは落石予防、無くても良いけど被っている人が多い)
7:20ぐらいに活動スタート。
しかし開始直後から右膝が悲鳴を上げるのでダブルストックスタート。
この後ずっと膝が痛い痛い言いながら進んでいく。
真ん中の緑の縦筋を目指して進んでいく
ひたすら岩場。お膝痛い痛いなのだ。
真ん中に薄っすらトラバースしているルートが見える
そのルートを登っていくとザイテングラート取り付き(登り始め)。
ザイテングラートとは地形を指す言葉だけど
日本では涸沢のこの特定の場所にだけ使われる言葉になっているようだ。
日本人はドイツ語が好き。
休憩してたらいい感じに飛行機雲が架かって良かったけど
くまおじはバテて見てなかったね。
ザイテングラートまでは岩場を踏んで行くけど、ザイテングラートからは
場合によっては岩を掴むこともあり、少しだけ鎖と梯子もあった。
でも大したこと無いので3点確保だけ意識していれば大丈夫。
俺は赤岳でヤッてるからヨ。傾斜がキツくなったが
その分手で岩を掴んで移動できるので、膝の負担が減ってこの辺りが一番元気だった。
反対にくまおじは斜度にヤラれて体力を消費していた。
アラフォーブラザーズ、確実に老いている。
ハイマツ、岩、折り返してまたハイマツ、岩という感じ
少し鎖もある。
穂高岳山荘が見えてきたが呼吸が乱れているので整えるくまおじ。
岩の呼吸を使うんだ。
なんで瞬きした瞬間を撮るのか
ザックが無ければ普通に現場に来た土方
到着。コースタイム2時間30分のところ2時間50分ぐらい。
キレイな山荘。お膝痛いのでここで少し休憩。
行動食食べて本日の核心、奥穂高岳へのアタック開始。
くまおじさんは残念ながらここでリタイア。無理しないのも勇気。
んじゃちょっといってくらぁ
山荘真横からほぼ垂直にギューンと登っていく
この辺りが一番怖かったけど俯瞰で見ると大したことないな
梯子は岩を直接掴んで登るより怖い。
この梯子を超えるとあとは程々の傾斜の登りで
石石石石石の中から○印を探して登っていく
これは漫画版『孤高の人』で海外遠征前の冬期北ア縦走訓練時に
加藤文太郎以外が全滅した時に文太郎が証拠として撮ったピッケル?
もう一回読み直さないとわからない。
もう普通に雲の上
山荘出発して40分ぐらいでネットや雑誌で見たことがある山容が目に入ってくる。
ジャンダルムだ。なんとカッコいい。
ズーム
ズーム。カメラでズームすると人がいることがわかる。凄すぎる。
ジャンダルムを見ながら少し進むと奥穂高岳山頂に着いた。
くまおじさんが撮ってくれねぇから自分で撮る。
ストックにはこういう使い方もあるんだよ。
日本3位、標高3190Mの頂に立つ男。
景色良かったけど雲が出てきたし、くまおじさんが待っているので下山開始。
と見せかけてもう1回ジャンダルム撮る。
いつかあそこへ行ってみたい気もするし、
死にたくないから生きたくないという思いもある。
穂高岳山荘に帰ってきてカレー。世界一美味い。
わかるよ
この山荘は電波通じるしWi-Fiがあるので神でした。ここに泊まりたかった。
登ったからにはまた足で下りないといけないから夏登山は駄目。
雪と板があればこんなとこ2分で下山だ。
奥穂高岳登頂という目標が無事達成されアドレナリンもなくなったので
もうずっと膝が痛い痛い言ってた。
下山中に見つけた。イケてるハイカーはこうやって遊ぶそうです
帰りは涸沢小屋の方に下りて自分はモツ煮、くまさんはおでんを食べた。
ログを見ると2時間ぐらいかかって下りてきたようだ。
体感ではもっと遅かった気もする。
この後テントに戻ったのが16時ぐらい。少し寝て夕飯を食べてまた寝た。
夕飯はパスタに挑戦してみたが上手く茹で上がらず、小麦粉を水でふやかしたやつ、
すいとんの出来損ないのような塊になってしまい、激萎えしつつも
しょうがないのでパスタソースを掛けて無理やり半分だけ口に入れた。
高地でのパスタ、上手くできるようになりたい。
夜景撮影もしてみたがノイジー。
全体的には楽しかったが膝は痛いし夕飯大失敗だしで締まらないまま20時頃就寝。