2023 GW 立山テント泊BC ③

DAY3、5月2日火曜日です。

朝からよく晴れました。本当に良い天気で、更に前日の嵐によりもたらされた

新雪立山全体を覆っています。絶好の滑走日和でしたが・・・

早起きに失敗して出遅れました。やー、何しに行ったんでしょうかね。

前日まで考えていた選択肢は3つあって

①食料もあと1泊分あるし3日目も滑って明日帰る

②早起きして1回良い斜面を滑ってから荷造りして当日帰る

③当初の計画通り2泊3日で普通に帰る

この3つなのですが、疲労度は②>①>③、楽しさは①>②>③という感じです。

色々悩んだ結果、20キロを超える荷物を背負って3泊4日の疲労感と共に

室堂まで帰るのがちょっと厳しいのではないかという判断をし

③を選択することにしましたが、やれば①でもいけたと思います。

②は体力的に一番厳しい選択なので避けました。

朝の6時50分、テント場から雷鳥坂方向の景色は最高

別山真砂岳方向へ登っていく人が見えます。

9時19分。シュラフを乾かしたり、荷物を片付けたりしながら撤収作業を進めます。

最後はラーメンを食べて荷物の軽量化。OD缶のサイズを山行の度に迷って

結局多く持っていってしまうのですが、今回も250と110を一つずつ持っていき、

結果250が残って110が未使用の状態でした。

じゃあやっぱり3泊すればよかったじゃないか・・・

 

帰ることを決めたもののルートをどうするかをまだ考えていました。

隣のテントのスキーヤー雷鳥荘方向へテント類とBC装備を

2回に分けて担ぎ上げていました。その方法もあるよなぁと見ておりましたが

結局雷鳥荘から遊歩道を通るにしても雪が切れているのだから

最短ではあるが楽ではないだろうと思い、違う方法を探します。

色々検討した結果、細引きとスノーボードを組み合わせてソリにして

遠回りになるが緩やかなブル道をゆっくり登っていくことを思いつきました。

テントのガイラインに繋いでいた細引きを解いてカラビナでザックに固定。

もう一方のザックはスキーバンドでボードのビンディングに固定して

ザック同士を細引きで結んだら完成。

コレはかなり良かったです。平坦な場所ならザック一つ分の重さしか感じません。

細引きの左右の長さのバランスが難しくて進行方向に対して

板が斜めに偏ったりしましたが、ひっくり返ることはなく終始安定していました。

ブル道ならアイゼンも必要ないので足元はボードブーツとストックで余裕です。

立山テン泊スプリットボーダーの帰路の正解だと思います。

 

富士ノ折立、大汝山下のよい斜面を楽しむ人々。

 

景色最高

11時27分、室堂山荘付近まで登ってきました。

ここまで登ってきてターミナルはもうスグなのですが

「この斜面と天気を前にして本当に滑らずに帰るのか、

 お前はそれでもスノーボーダーか?」という思いが沸々と湧いてきました。

ソリ作戦のおかげで体力はかなり余力を残したまま

室堂まで登ってくることができたのでやっぱり滑っておこうという気になり

短い斜面ですが浄土山方向へ登ることに。

11時55分。テン泊装備一式を雪原にデポして出発

 

良さげなバンクを発見しました

 

12時39分到着。誰もいませんでした。

駅から近すぎるのかほんとに誰もいないので景色を独り占めできて楽しかったです。

国見岳、かなぁ?山座同定難しいです。雰囲気で登山をやっているので。。

途中雷鳥を発見したものの角度的に写真に納めることができず、

完全に余計な2キロのオモリとなりました。

山に行くたびに二度とカメラ持っていかないと誓っていますが。

22-23シーズン最後の滑走を噛み締め、楽しく滑りました。

サイコーーー。Jones Solutionは本当に良いボードです。

オールマウンテンユーティリティー。ソリにもなる。

デポした荷物をまとめて室堂ターミナルに滑りおり、爆速でチケットを買い、

即下山です。雪の大谷観光とかはないです。ありがとう立山

 

山をおりたらmont-bell立山ヴィレッジに寄り道。

ここは池があってカヌー・カヤック?体験ができたり、

mont-bellプロディースのカフェがあったりする良さげなmont-bellでした。

限定Tシャツ2枚ゲット

からのきときと寿し

北陸三種盛り

旬のホタルイカの軍艦、ボイル、沖漬け食べ比べ。沖漬けの圧勝でした。

 

寿しからのスパ・アルプスでお友達とご飯。サウナ後のビール&餃子は最高。

2023 GW 立山テント泊BC ②

 初日から一夜明けて5月1日土曜日の朝です。

使用した寝具はmont-bell「ダウンハガー800 #1」+SOL「エスケープヴィヴィPro」と

マットはTHERMARESTのZライトソル(R値2)+

SEA TO SUMMITイーサーライトXT インサレーティッドマット(R値3.2)でした。

合計R値は5.2となり厳冬期でも問題なく使えるスペックで

実際寒くて目が覚めることは無かったです。

寒さは感じなかったもののヴィヴィとシュラフの間が

結露、凍結して霜がついていたり、濡れたりしていたので

2日目の夜はヴィヴィを使うのをやめようと思いました。

6時30分頃で-5°の朝。指にヴィヴィとシュラフについた霜がついています。

 

天気は快晴。ですが雷鳥荘方向から滑ってくる人の足元から

無慈悲なガリガリ音がテント場に響いておりました。カチカチ山です。

日射は十分なので緩むのを待ちながら準備をし、7時30分頃出発しました。

朝食は山の友、無印のバウムシリーズ、1本350kcal~400kcal。

朝に火を使うのが面倒なのでこういうものばかり食べてしまいます。

絶対に平地で日常的に食べてはいけません。デブ一直線。

 

標高2270m付近からスタートして標高2760mの剱御前小舎を目指します。このルートは見えている斜面を登っていくだけ且つ過去に何度も経験があるので気が楽です。

8時17分、標高2400m付近。やっぱりこの景色は何回見ても飽きません。

 

この後ちょこちょこと休みながら登っていきますが、

慢心して「まだ行けるもう少しこのまま登れる」とシールのまま登っていき、

斜度が結構キツイ場面でそれ以上登れなくなり、滑落に怯えながら

シートラの準備をする羽目になり、反省しました。

ザックを下ろしてアイゼンの準備ができる一息付けるなだらかな場所まで

karakoramビンディング+クトーのスタイルでまぁまぁ登れたのは面白かったです。

その場合はハイバックは前方向に倒したほうが良さそうでした。前爪欲しかったです。

 

アイゼンに履き替えてザックを背負い直す際にショルダーストラップが

手首に引っかかりApple Watchのストラップが切れて吹っ飛んでいきました。

中華製の安いパチモノストラップを使っていたのが災いとなりました。

その時は何かが自分の身から離れたのは認識できましたが、

それがApple Watchだと識別できるまでラグがあり全く対応できませんでした。

幸い雪がザブっていたので落ちた先でうまく止まったのですが、

そのまま滑り落ちていったとしたら・・・

 

10時29分、標高2700mの稜線付近。テント場が米粒ぐらいに見えています。

今回も生の実感を得るリッジ。

幅はそこそこあるのでナイフリッジには程遠いですが、

剱岳側に落ちればただではすまないという緊張感はあります。

カップルの登山者はアンザイレンしていました。それもありでしょう。

 

剱御前小舎の前で少し休憩をしてからモードチェンジをして雷鳥坂方向へドロップ。

アイゼンない、スノーシューない、シールない状態で

板を履くまでの瞬間が一番緊張します。転けたら終わり、板を流したら終わり。

少雪のシーズンではありましたが、むしろ乾いた地面がしっかり出ていて

ドロップポイントまで歩きやすくて良かったです。

ドロップしてからは真砂岳方向の斜面に寄っていきましたが

雪はよく走り、ほどよく緩んでいてかなり良かったです。

リザルト。3時間以上かけて500m登ってわずか4分で降りてきてる。刹那の遊び。

 

11時50分、テントに到着。疲労感と達成感を感じながら

自分の滑った斜面を下から眺めるのがBCの醍醐味ですね。

12時56分。

昼ごはんを食べてちょっと休憩してからまた別の斜面に行こうと思っていましたが

さっきまでの快晴が嘘のように一気に雲が出てきました。

その後夜まで天候が回復することはなく、強い風、雷、アラレが吹き付けました。

18時30分頃。

少し風が収まったので他の人もテントの状態確認やトイレ、水汲み等に出ています。

山の上は全く見えません。ヒュッテの日帰り入浴の受付時間は終わってしまいました。

やることもないので早々に夕飯です。写真は無いですが献立は初日同様パスタです。

和えるだけソースを利用して、それは手軽で良かったのですが、

麺の湯で加減が中々難しかったです。やはり高地。

 

こちらはアイリスオーヤマフリーズドライオニオングラタンスープ

https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=H579630

美味しかったですが、食器がメスティンしかないので

加熱後は熱すぎて口をつけられないため、雪に押し付けて冷ましています。。

 

午後は嵐のため何もできずにDAY2が終了しました。

2023 GW 立山テント泊BC ①

 2023GWに、かねてより挑戦したかった雪上テント泊をやってきました。

想定される-5°前後の低温環境での睡眠はスキー場周辺の車中泊として

ほぼ毎週行っているので雪上テン泊で寝られる自信はあるし、

夏秋の山でのテン泊経験もあるので

これらの経験と装備を組み合わせれば、可能だろうとは思いました。

とは言え不安もあったので本番前に近くの山で(高鷲SPをゴンドラで上がって

大日ヶ岳内で適当に)1泊予行演習することも考えていましたが、

前の週はあいにく天候が悪く、いきなりの本番となりました。

 

雪山登山者がテント泊をするのと違ってBC滑走者が余分に用意しないといけないものは

登坂と滑走に使用するザックやそれに入れるBC用具一式です。

冬期テン泊装備+BC用具が一度に収納できて且つスキー・スノーボードを強固に

固定できる超大型ザックがあれば2つを分ける必要はないですが。。。

完成したのはOSPREYのキャンバー42+GREGORYのバルトロ65のキメラ

出発前に諸々を入れて重量を計測したところ水抜きで23キロになりました。

水平移動はなんとか出来るものの上昇はキツかったです。

 

4/30日曜日の朝立山駅発のチケットを取得しているので

前日29日の昼頃に岐阜を出発し夕方前に富山に到着しました。

途中のひるがのSA食堂から見るタカスダイナ。雪は全くありません。

霊山への入山前に聖地で体を清めます。水垢離です。

 

風呂に入ってゆっくりしたあとは炭水化物を摂取。激久しぶりのゴーゴーカレー

富山に来ると食べたくなるのですが、そもそも銀の皿にキャベツのやつは

金沢カレーで石川のヤツだし、ゴーゴーカレーは東京の会社だしで富山要素ゼロです。

アラフォーですがまだなんとかメジャーカレーを完食することができました。

 

その後20時半頃に立山駅前の駐車場に到着。

出発前に「GWだしここの駐車場に車を停められないのではないか、その場合は

クソデカ荷物を背負って遠くの駐車場から駅まで行く必要があるのではないか」を

懸念していましたが、駐車率7割ぐらいと空いており杞憂でした。

荷物を軽く整理して駐車場にて車中泊。風が強く時折車が揺れるものの

気温は高くmont-bellの#3では暑かったです。

 

夜が明けて4月30日日曜日、7時20分のケーブルカーに乗車しました。

その後高原バスに乗り込み何事もなく8時40分ごろ室堂ターミナルに到着。

立山もまぁまぁ回数行っているのでわざわざ道中で写真を撮ることはないです。

到着時の室堂は霧が出ており風が強く、横殴りの雨が降る瞬間もありましたが

予報通りなので狼狽えません。じっと椅子に座って待つこと3時間弱。

これもまぁ大体予報通り11時半頃から雨が止み、風も少し落ち着きましたので

準備を済ませて室堂ターミナルを出発です。

ターミナル内の立ち食いそば屋にて。これ白えびのかき揚げ蕎麦ですけど

白えびって揚げると何を食べているのかわからなくなるので良くなかったです。

逆に期待していなかったますの寿司はやたらと美味しかった。

 

ターミナルを出て遊歩道を通って最短距離で雷鳥沢キャンプ場を目指したのですが

これは大失敗でした。途中雪が切れている箇所が2箇所あり、

手にはボードとストック、肩にザックonザックという

一番やりたくないスタイルをやる羽目に。

みくりが池温泉を超えて雷鳥荘方面を見ると遠目からでも

どう見ても雪が切れている箇所が視認できたので

諦めて適当なところからブル道へシール滑走エスケープしてそこから少し歩き

雷鳥沢キャンプ場に到着しました。

ここでの正解はターミナルから室堂山荘方向へ歩き、

山荘付近から斜面で1,2ターン遊んでブル道をボード滑走でした。急がば回れ

受付を済ませてテント設営。頑張って雪壁っぽいものを作ってみたものの、

前日までの降雪もなく雪が固くなっており、

スコップのみだと思うようにいかなかったです。

スノーソーがあればまた違うのでしょうか。事前予習に従ってペグは雪中に埋め。

テントの位置は最初テン場の中ほどを選びましたが水場、トイレがある管理棟から

Wi-Fiに接続できるので、電波を求めて結局管理棟横まで移ってきました。

雪山なのにインターネットに接続できて、24時間利用できる水場と

水洗トイレがあるのは凄いです。

 

前室部分に穴を掘ってブーツを脱ぎ履きしやすいように、兼調理場として。

これは使いやすくて良かったです。

テント設営が終わり滑りに行くかとも思いましたが

荷物が重く移動で疲れてしまってテントでゴロゴロしたあと

16時頃に雷鳥沢ヒュッテにお風呂に入りにいきました。

お風呂代700円。山に来てお風呂に入れるのは大変ありがたいです。

雷鳥荘も日帰り入浴(1000円)できますが、テン場からあの坂を登るのはダルいです。

今回2泊3日想定でしたが、3泊4日に対応出来る分の食事を持っていったため

荷物が重くなり過ぎたという反省がありますので、もし次回やるなら

食料をヒュッテで補給することにして荷物を軽量化をしようと思います。

Money is Power.

 

雷鳥沢ヒュッテ方向からテン場方向へ。17時頃。とても天気が良かったです。

サンセット滑走とかは無いです。

風呂の後は明るい内に夕飯を済ませて早々に就寝しました。DAY1終了。

2020年9月北アルプス登山④

前日

2020年9月北アルプス登山③ - DIG3’s blog

 

前日20時ぐらいに寝て最終日は5時半ぐらいに起きた。

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やはりそんなに赤くはない。綺麗だが。

前日撤収時間の相談をしたときには9時かなぁ、8時かなぁとか言っていたけど

くまおじも5時半に起きていたのでもうご飯食べて撤収することに。

この選択はあとで正解だったとわかる。

おじさんはご飯を炊いていたけど自分はこの日も無印良品のバウム。

バウム 通販 | 無印良品

常温保存可、どれもこれも450kcalぐらいあるので山に最適だと思うが

平地でこの熱量摂取したらやばいで。

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7時ちょっと過ぎぐらいに撤収準備完了。コンパネを返す時に思ったけど、

重いので運よくコンパネゲットできてもあんまり奥の方にテント設営しちゃ駄目。

持って歩くの大変。

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さよーなら

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また来ることもあるだろうか

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下山おじさん。

このあとは自分はずーーーーっと膝が痛いと泣き言を言いながら下っていた。

ありとあらゆる人達に追い抜かされていく。みんなタフ。俺は雑魚。

前日ヒィヒィだったくま氏もずっと元気だった。

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行きと同じく橋で休憩。

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また歩く

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岩の上に樹が生えているねぇ

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横尾着!

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ヨシではない

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元気おじさん。膝が治ったら覚えてろよ

横尾でもちょっと休憩してまた歩く。

ここから平坦な道では「自転車が欲しい」ってずっと言ってた。

1時間弱で徳沢園に到着。小休止の予定だったけど疲れすぎて大休止に変更。

腹が減ったんだ俺達は。

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世界一美味いピザ🍕だったよこれは

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「どうした、食わねぇのか」って優しく勧めてくるけど

ピザに手をつけようとしたらテーブルを下から蹴り飛ばしてくるタイプのヤクザ。

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良いんですか、ピザ

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食べる前からイッてる

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食後の世界一美味いソフトクリーム。

ここの食堂も感染症対策はしっかりやってた。大変だけどちゃんとしてるね。

利用者もマスクしてるし、えらいよみんな。

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自然を愛する男なので蝶にも好かれる。

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水、綺麗

炭水化物と糖分で元気モリモリ杜野凛世になったのであと2時間頑張って帰る。

歩きはじめ30分、40分ぐらいは相変わらずのペースだったけど

最後の明神からの区間はかなり早かった。膝が痛いときの歩き方を体得した。

事前に「時間あったら明神池見ていこっか~」とか言っていたけど

そんな元気もなく、ただただ歩くマシーンとして明神を

秒で通り過ぎたおじさんズだった。

俺達は俺達だけの明神池を見つけたんだからよ・・・

 

めちゃめちゃ辛くなってきたが

バス停から明神あたりまで来たであろうスニーカーのカップルを

「チャラチャラしやがってよぉ」と心の中でライバルに指定して自分を奮い立たせた。

 

そしてついにゴール。写真は無い。

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コレめちゃめちゃすれ違うなーさすが上高地だなーと思っていたけど

大半がくまおじさんの可能性があるw

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なんか名物らしい河童焼き。かっぱの形のたい焼きだ。そしてコーラ最高。

んでバスにのってさわんどバスターミナルに帰ってきてこの山行は終わり。

くまおじさんと熱い握手、涙の別れかと思ったらくまおじトイレいくっつーんで

トイレ前で解散となった。過去最低のホモとの別れ。

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旅の相棒。でも君たちちょっと重すぎたから次はもう連れて行かないよ。。痩せろ!

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下山後わんぱくセットで終了!!

2020年9月北アルプス登山③

ここまでの

2020年9月北アルプス登山① - DIG3’s blog

2020年9月北アルプス登山② - DIG3’s blog

 

9月28日(月)

前日は19時ぐらいに寝袋に入り、寝たり少し起きたりを繰り返したりして

早朝5時半ぐらい、周囲が活気づいており自分もテントから出ると

丁度朝日が昇る時間だった。こうやって赤くなるのをモルゲンロートって呼ぶ。

日本人はドイツ語が好き。

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赤いことは赤いけど思ったより赤くは無い。

待っていたらもっと赤くなるかとも思ったけど変わらなかった。

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朝食は簡単にこれ。調理せずに美味しく450kcalが摂取できるのって神やん?

朝ごはんを食べて涸沢ヒュッテでヘルメットを借りて

(転落時の怪我予防というよりは落石予防、無くても良いけど被っている人が多い)

7:20ぐらいに活動スタート。

しかし開始直後から右膝が悲鳴を上げるのでダブルストックスタート。

この後ずっと膝が痛い痛い言いながら進んでいく。

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真ん中の緑の縦筋を目指して進んでいく

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ひたすら岩場。お膝痛い痛いなのだ。

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真ん中に薄っすらトラバースしているルートが見える

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そのルートを登っていくとザイテングラート取り付き(登り始め)。

ザイテングラートとは地形を指す言葉だけど

日本では涸沢のこの特定の場所にだけ使われる言葉になっているようだ。

日本人はドイツ語が好き。

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休憩してたらいい感じに飛行機雲が架かって良かったけど

くまおじはバテて見てなかったね。

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ザイテングラートまでは岩場を踏んで行くけど、ザイテングラートからは

場合によっては岩を掴むこともあり、少しだけ鎖と梯子もあった。

でも大したこと無いので3点確保だけ意識していれば大丈夫。

俺は赤岳でヤッてるからヨ。傾斜がキツくなったが

その分手で岩を掴んで移動できるので、膝の負担が減ってこの辺りが一番元気だった。

反対にくまおじは斜度にヤラれて体力を消費していた。

アラフォーブラザーズ、確実に老いている。

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ハイマツ、岩、折り返してまたハイマツ、岩という感じ

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少し鎖もある。

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穂高岳山荘が見えてきたが呼吸が乱れているので整えるくまおじ。

岩の呼吸を使うんだ。

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なんで瞬きした瞬間を撮るのか

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ザックが無ければ普通に現場に来た土方

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到着。コースタイム2時間30分のところ2時間50分ぐらい。

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 キレイな山荘。お膝痛いのでここで少し休憩。

行動食食べて本日の核心、奥穂高岳へのアタック開始。

くまおじさんは残念ながらここでリタイア。無理しないのも勇気。

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んじゃちょっといってくらぁ

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山荘真横からほぼ垂直にギューンと登っていく

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この辺りが一番怖かったけど俯瞰で見ると大したことないな

梯子は岩を直接掴んで登るより怖い。f:id:DIG3:20201006215644j:plain

この梯子を超えるとあとは程々の傾斜の登りで

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石石石石石の中から○印を探して登っていく

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これは漫画版『孤高の人』で海外遠征前の冬期北ア縦走訓練時に

加藤文太郎以外が全滅した時に文太郎が証拠として撮ったピッケル

もう一回読み直さないとわからない。

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もう普通に雲の上

山荘出発して40分ぐらいでネットや雑誌で見たことがある山容が目に入ってくる。

ジャンダルムだ。なんとカッコいい。

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ズーム

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ズーム。カメラでズームすると人がいることがわかる。凄すぎる。
ジャンダルムを見ながら少し進むと奥穂高岳山頂に着いた。

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くまおじさんが撮ってくれねぇから自分で撮る。

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ストックにはこういう使い方もあるんだよ。

日本3位、標高3190Mの頂に立つ男。

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景色良かったけど雲が出てきたし、くまおじさんが待っているので下山開始。

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と見せかけてもう1回ジャンダルム撮る。

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いつかあそこへ行ってみたい気もするし、

死にたくないから生きたくないという思いもある。

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穂高岳山荘に帰ってきてカレー。世界一美味い。

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わかるよ

この山荘は電波通じるしWi-Fiがあるので神でした。ここに泊まりたかった。

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登ったからにはまた足で下りないといけないから夏登山は駄目。

雪と板があればこんなとこ2分で下山だ。

奥穂高岳登頂という目標が無事達成されアドレナリンもなくなったので

もうずっと膝が痛い痛い言ってた。

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下山中に見つけた。イケてるハイカーはこうやって遊ぶそうです

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帰りは涸沢小屋の方に下りて自分はモツ煮、くまさんはおでんを食べた。

ログを見ると2時間ぐらいかかって下りてきたようだ。

体感ではもっと遅かった気もする。

この後テントに戻ったのが16時ぐらい。少し寝て夕飯を食べてまた寝た。

夕飯はパスタに挑戦してみたが上手く茹で上がらず、小麦粉を水でふやかしたやつ、

すいとんの出来損ないのような塊になってしまい、激萎えしつつも

しょうがないのでパスタソースを掛けて無理やり半分だけ口に入れた。

高地でのパスタ、上手くできるようになりたい。

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夜景撮影もしてみたがノイジー

全体的には楽しかったが膝は痛いし夕飯大失敗だしで締まらないまま20時頃就寝。

2020年9月北アルプス登山②

前泊移動の初日はこちら

2020年9月北アルプス登山① - DIG3’s blog

9月26日夜は高山のビジホに泊まって

27日早朝4時半ぐらいに出発。

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朝食のファミマのポテサラサンド美味しすぎて思わず写真を撮り。

 

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6時のバスに乗るために5時半にバスターミナルに着く。

一番近い駐車場には既に結構車が停まっていて混むか、ヤバいかと思ったが

あれは金曜か土曜に入山している人の車だったろう。

現に早朝のターミナルはガラ空きであった。

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ここは安房トンネルを超えて長野県側のさわんどバスターミナル。

岐阜県側から上高地に行く場合は飛騨川のあかんだなバスターミナルから

行く方が無駄が無いけど、そっちはバスの始発が6:50分のため

6:00発の便があるさわんどまで来たのである。

さわんどバスターミナルでマイメンくまおじと合流しバスに乗って上高地に出発。

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おじさん、バイクにテン泊装備乗っけて東京から来たんだって。スゴイね。

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乗車後30分ぐらいで上高地に到着。ついに登山者憧れの涸沢カールへの旅が始まる。

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これが有名な河童橋ねぇ~とか言いながらサクサク進んでいく。

なんせ今日は順調に進んだとしても6時間かかる。先は長いので。

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まだ元気

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歩き始めて少ししたあと、自分の足の異常に気がつく。

右足が斜めを向いた状態で歩行をしている。無意識で。

今までもそうだったが登山靴がオレンジ色で目立つから初めて気がついたのか、

大きな荷物のせいで今日だけそうなっているのかはわからなかった。

左足はしっかり正面に蹴り出せるが

右足もそのように動かすと何だか右腰と太もも付け根に違和感がある。

どう考えても良くない兆候だが、痛みは無いのでこのまま進んだ。

後で大変なことになったが。

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林道をサクサク


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2時間弱で徳沢というチェックポイントに到着もスルー。まだまだ元気。良いペース。


ターミナルからほとんどアップダウンのない道を3時間程歩くと

横尾という小屋につき、そこからやっと登山開始。

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ここ横尾。

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横尾大橋というでかい吊橋があってみんな写真を撮っていた。

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パン食って休憩。これも美味しかった。ファミマのパン結構うめぇな。

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横尾を過ぎてすぐにどでかい岩山が見えた。屏風岩。

目的地はこのバカでかい岩山に隠されている。

あと電波も遮られるから横尾から先は圏外の箇所がほとんど。

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横尾過ぎたら普通の登山が始まる。だいたい90分も歩いた頃に

次のチェックポイント本谷橋に到着。

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川があって橋がかかっていて、開けているのでみんな休憩していた。

自分達も荷物をおろして休憩。

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ニセコで作っている国産エナジーバー、POW BARを初めて食べたけど結構美味しい。

The POW BAR

コレと比べて同じくオーガニックバーのチンパンジーバーはゴ○。

本谷橋で休憩した後行動再開となるがここからがキツい。

15kg前後の荷物を背負って4時間30分近くあるいているのだからそりゃキツい。

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カメラを向けるとおどけて見せるくまおじさんだがこの後特にキツそうだった。

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登山道はよく整備されているが傾斜がキツい箇所もあり、

くまおじさんの体力がみるみる削られていく。

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岩だらけの沢地形が見えてきて「涸沢って枯沢ってことか~」とか思ったり。

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なんかそれっぽい地形が見えてきて「お?」と思ったけど全然関係なかった。

山の名前はわからねぇからよ。俺達は雰囲気で登山をやっている。

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はい、屏風岩の裏まで来た。

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少し紅葉が始まっている。f:id:DIG3:20201004004437j:plain

最後の目印。テントを貼る場合は涸沢ヒュッテで受付となるのでこの分岐は左に行く。

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目印見えてから最後のこの登りはキツかった。休憩しながら何とか登ってきたけど

結局本谷橋から1時間30分の予定が2時間20分ぐらいかかった。

いやね1時間30分は絶対ウソついてるよみんな。横尾を出てから4時間20分ぐらい。

朝6時30分から開始して到着は14時20分、休憩しつつで結局7時間50分かかった。

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これがやり遂げた男の顔ですよ。凛々しいね。

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ついに涸沢カールにテントを貼ることに成功。登山初めて3年ぐらいか?

遅めの到着だけどコンパネ借りられて良かった。

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f:id:DIG3:20201004004131j:plain勝利のラーメン。ビール頼んだけど蛇足だったよこれは。

最近別に酒は無くても良いかなになっている。

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イェイf:id:DIG3:20201004004202j:plain

 

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二人とも激疲れたのでこの後昼寝してそれぞれで夕飯を食べて19時ぐらいには寝た。

 メスティン炊飯とフリーズドライカレー。マジ疲れ。

2020年9月北アルプス登山①

9月26日(土)から9月29日(火)までの登山の記録。

 

友達が涸沢カールに行くタイミングで自分も休みだったので一緒に行くことにした。

テン泊2泊3日の予定で初日涸沢カール着、翌日奥穂高岳登頂、

最終日に下山という計画。同じ行程を1泊2日で行く人もいるけど結構きついと思う。

自分に合った計画でやっていこう。

 

26日は高山まで移動しホテルに泊まって27日の早朝出発に備えることにした。

家から直接行っても良かったけど2時間30分運転してからの6時間歩行(予測)は

キツいと思ってこういう形を選択。高山ではここに寄ってサウナに入った。

www.garyunosato.jp

サウナ温度よし、水風呂よしだったけど休憩設備が

カチカチのガーデンチェアのみで残念。臥龍点睛を欠く、か。

やっすい白いプラスチックの例の椅子を並べて欲しいよ。

和の温泉風呂に葡萄の装飾の椅子は合わない。

 

そこそこにサウナを楽しんだ後は高山ラーメンでもということでこちらへ。

ramendb.supleks.jp

ここ以外にも候補はあったけどそれらの店を探していて気がついたのは

高山ラーメンは夜営業の開始がとても遅い。20:00からとか21:00からとか。

この店も20:00で着いた19:30頃には完全に消灯していて

本当に開店してくれるのかと不安になるぐらいだった。

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高山ラーメンの定義が良くわかっていないけど細麺醤油がそうなんだろうか?

美味しかった。ご飯も食べてカーボローディング完!!

ビジホにチェックイン(GoTo利用で4400円が2860円)宴をしてこの日は終了。

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